世間で騒がれている山口組分裂の騒ぎだが、元より任侠道の大義にかなわない。

 侠道界の契り、盃事とは、神との契りなのであるから、神国日本の伝統と仕来たりからくる、慣わしに叛く事となるのである。 古来からの成り立ちがただの形なのではない。

 それが一番の問題なのだ。

 まして本家山口組に対抗するかの様に、神戸山口組を名乗り、全てが勝手なのであるから、何の重みも感じられない。

 一和会の二の舞を踏まぬ為に、苦肉の策なのか解らないが、余りにおそまつな行為であり、それがまかり通れば、それは任侠人とは程遠いものだ。

 あれから数日の間、殆んどの人間が道を誤った親方を見限って脱退している事を見ても、いかに行為が誤っているかは歴然である。

 T組姐さんは、『親の言う事を聞かぬ者は嫌いです』と言ったそうだ。

 また、全国の侠道界諸兄より、『任侠道は一つです』と、表敬訪問に訪れているというから、道を誤った者達が是非を糺されるのも時間の問題であろう。